気が向いたときにうすーく何か書きます。 使い方よくわかってません。

逆転裁判123 成歩堂セレクション その5

続 4話 さらば、逆転

これまで無実の依頼人を救うため闘ってきた成歩堂が、脅迫されて悪人を弁護する。
法廷では重くなりすぎないようコメディ描写も多いが、最後に法と良心の板挟みで苦しむ話を持ってくるとは。

証人のふりした真犯人の告発に夢中だったけどそういえばこれ弁護士の話だった…。

ふと思い出したのがDSの有罪×無罪。

裁判員として他の裁判員との話し合いで事件の真相を探り、周囲を説得して被告に相応しい量刑を決める。

推理要素もあるが裁判員として判断を採点されるなど他にないユニークなゲーム。

シナリオがよい出来で特にラストの展開は衝撃だった。
何気にちょっと高騰している。続編希望。

ようやく本性を現したオートロ渾身のゲス顔

自分の手は汚さないで他人をさんざん利用し尽くすタイプだった。

罪の立証が難しいし保身に長けるのが嫌らしい。

最後にキリオさんのサイコロックを解錠して事情が判明。

関わった相手が悪かったばかりに悲惨過ぎる。

あまり詳しく語られないが作中で一番不幸かもしれない。そりゃキリオさんも報復するわ。

縫い目おじさんこと虎狼死家左々右エ門(ころしやさざえもん)。

イトノコ刑事が捕まえるまで、御剣を相手に法廷で時間稼ぎに徹する。

流石に苦しいがハッタリと屁理屈であいまいな証言を攻撃。調子が出てきた。

これは全くもって返す言葉もない。

人の言動に影響されやすいニボシさんの証言が変化し自然と長引く形に。

御剣も誘拐を知っているためか、オートロの嫌疑を固めつつ話は合わせてくれる。

突然発見された遺書で窮地に陥るが、逆に証拠としての不確かさを指摘して延命に成功。

しかし苦しい言い逃れに心証は最悪で法廷は騒然となる。完全アウェー。

どうにか御剣の執り成しで審理続行。

最後の証人が呼ばれる。

とにかく尋問して審理を続けないとダメなんだけど、被告人に有利な証言を否定し切れず混乱してくる。

オートロが無罪になれば容疑は別の人へ行くわけで、真宵ちゃんを見捨てて正義を貫くべきか、助けるために悪党の無罪を勝ち取って無実の人を突き落とすか選択を迫られる。

二転三転する審理に裁判長も困惑。いつも通り。

証人を刺激しないよう尋問するがとうとう判決まで来てしまう。

最後の最後に一番おいしいとこを持っていく狩魔検事(二代目)。

ここからは一切ミスの許されないクライマックス。

間違えるとゲームオーバーだが、実は専用バッドエンドになるので事前にセーブして一度見ておくのもあり。

ちゃんと読んでればそう難しくはないはず。

今回はイトノコ刑事もご苦労様です。

終盤に来てチヒロさんのヒントも大盤振る舞い。

無罪判決を覆して真宵ちゃんも救う逆転の一手。

判決への二択はどちらでも進行するが、プレイヤーが悩んで決断する事に意義がある。

きれいにまとめつつ、エピローグでは次回への伏線っぽい話もちらっと。

やっぱり大団円っていいものだ。

2では倉院の里、御剣と狩魔の関係など前作から人間関係や世界観が広がった。

サイコロックや人物ファイルをつきつけるが可能になって謎を解き明かすシステムもパワーアップ。

ゲーム的にはややイジワルで選択肢や重いペナルティが増えて難易度上昇。

いつでもセーブ可能だがやり直しまくるのもテンポが悪い。

手を止めて考え込む事もしばしば。

シナリオは1話を除いてシリアス寄りになった気がする。

サイコロックの登場で犯人側の葛藤や人間関係の裏事情が描写され、事件後の関係者が悩みながらも前向きなのが救い。

法廷でのかけあいもキレがあっていい。

この手のジャンルは答えを見てしまうと敗北感を覚えるので自力で進めたが思った以上に手こずった。

不満を上げるとすればやはりセーブ。

中断セーブなのでタイトル画面に戻ってしまう上、1・2・3でひとつずつしかできない。

据置では改善されているが携帯機でもアップデート可能ならしてほしい。

三部作ラストの3は明るい印象だったので楽しみだ。

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