2020/11
End of Eternity
SEGA
PS3
荒廃した世界の中にひとつだけ建っている塔が舞台のシミュレーション+アクション?のようなゲーム。上層にカーディナルと呼ばれる貴族階級が住んでおり、下層の人々は彼らを信仰している。
主人公は中間層?公的な機関から出されるギャングの討伐依頼や、一般人からの素材の調達依頼等、色々な依頼をこなして生活している。
外の世界を見た事が無いという発言やフィールド画面で見える外側が荒廃してるとこから、いわゆるポストアポカリプスものだと思うが、ゲーム内ではみんな割と豊かに暮らしているので、あんまりそういう感じはしない。
[総評]
ストーリーは微妙だがバトルシステムがとても良かった。
じっくり考えるフェーズと、いざ走り出した後のスピード感のある対比が良く、上手くいくと相当気持ち良くなれた。
[音楽]
田中公平さん、桜庭統さん。
基本の綺麗なオケ編と戦闘時のロックの対比がすごく良い。
綺麗な音楽のおかげで(せいで)ポストアポカリプス感はあんまり無いのかも。
戦闘は桜庭統さんの作曲でかなりカッコイイ。メロディがキャッチーなので、編成は同じでも各ステージの曲の区別が着く。
曲を通して、またゲーム通してフィールが一定じゃないのも緩急ついてて良い。
DANGER状態の時の曲のヤバい感が頭から離れない。体力減るとAccelするのがヤバい。
フィールド曲はラッパやストリングスのファンファーレちっくなメロディ。
夜になるとホルンやトロンボーンの中音域主体で、リズムはなくストリングスの白玉がバックで落ち着いてる感じ。
ステージごとにテーマがあり、階層を進むごとにそのテーマのアレンジでどんどん熱く盛り上がっていくようになっているのが良い。
ゲーム内の音楽に統一性があることの良さを感じる。
■好きな曲
・アルボナ
重めのフィールにテナーの音色が渋い。
・クランクタウン夜
ソプラノサックスがメロディで珍しいし、かなり雰囲気良い。
[良かった点]
・戦闘システム
今までに見た事のないシステムのため最初は何もわからず1章のボスで詰んだが、理解した途端に急に面白くなってくる。
自分が動くまで敵も動かないので、アクション開始前にじっくり考えることが出来る。
攻撃する角度や部位も重要なので、最初にどの敵に対して攻撃するか、どの方向から、ここでジャンプする、とか色々考える。
こうして想像した通りに、ガンガン撃ちまくって、バンバン爆発させて、わらわらいた敵を一掃できた時は相当爽快!
一方、めっちゃ考えたのに走り出した途端に壁にぶつかってターン終了になることもある。
一見勝てなさそうな相手でも、じっくり作戦を練ると勝てるバランスが見事。
・バランス
銃のカスタマイズ、闘技場によるレベル上げなどが可能だが、それらは補助的なものではなくクリアのために必須。
ここは意見が別れるかもだが、ゲーム内に用意されたシステムをしっかり使えばクリアができる難易度になっていると言うのは、個人的には良い事だと思う。
前述の戦闘システムの点と加えて、ゲームの理解がクリアに繋がるようになっている。
・ヴァシュロン
主人公の1人で、かっこいいのに何かじわじわくるから好き。
[残念な点]
・ストーリー
よく分からなかった。
章の終わりごとにカーディナルたちの間で何やら怪しい動きがあるようなムービーが流れるが、次の章の始まりは必ずアジトの日常シーンで、こなしていく依頼内容もあまり変わらないので、自分たちがストーリーに関わってる感がほぼない。
最終章で急に横入りしてボス倒しちゃったみたいなイメージがあった。
・セーブシステム
基本的にいつでもセーブができるわけではなくアイテムが必要だが、それによっていい効果をもたらしているとは思えなかった。
・フィールド
戦闘報酬などで手に入れたピースで道を作っていくという、なぜかパズルみたいなシステム。
塔の全体像の把握には繋がるし、パズルを埋めることでアイテムが手に入ったりもするので一応全部埋めはしたが、世界観に合ってるのか、ここにゲーム性が必要だったのかはちょっと疑問。
・主人公の走り方
ちょっとダサい
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