九州のあちこちに鉄塔を建てていた親の影響もあり、家には機械的なものが多い家庭だったと思う。そんな自分が物心ついた頃から遊んでいたゲームがこれだ。
SONYのMSX HIT-BITシリーズ 「HB-201」
残念ながら現物は捨ててしまったが、今でもそのフォルムや遊んでいた記憶は鮮明に思い出せる。特に右の方にあるスティック。これはかなり使いやす…くはなかった。この棒部分は取れるため力を入れすぎるとポロッと抜けてしまうのだ。なので結局、棒の部分は外してボタンを押した方が早いし確実なのだ。でも棒を使っての斜め入力のしやすさには、子供心に関心したものである。
さて、一見するとただのキーボード。右にある上下左右キー以外に使うのは、ほとんどスペースキーのみで遊ぶものが多かった印象だ。コントローラーも繋げられるようだが、あいにく家にはなかった。ゲーム自体は右上に2つあるスロットにカセットを差し込むことで遊べる。
通常のカートリッジ型はこれ
家にはビーパック(右のがビーカード)と呼ばれる、カード型もあった
特にこの2本「C-SO(シーソー)」「ボンバーマン」は、単身赴任でなかなか家に帰ってこない親にせびってはプレイしてもらいながら眺めていたのを覚えている。何度か接続方法やプレイしているのを見て、自分でもできるようになったのは幼稚園にあがった頃だったように思う。
ちなみに私の最古の記憶は3歳くらいの現在も住んでいる一軒家を建築している途中の記憶からである。というのも当時の写真を見て、思い出したのを繰り返したことでなんとか覚えている…といった具合である。歳が離れた兄たち(自分は末っ子)はいたが、もちろん学校に行っているので、小さい頃は家には誰もいないのでだいたい一人で遊んでいた。
そうしてゲームにハマっていくのは自然な流れのような気がする。ちなみにこのキーボード、BASICでプログラムすることもできる。本を見ながら特に意味も分からず同じ文字を打って(文字が読めるようになった小学生の頃だったと思う)、ブラックジャックやブロックくずし的なものを作ったのが初めてのプラグラミングだった。だからといってプログラマーになったかと言われれば、そうではないのが悲しいところ。
MSXのソフトはあまり売っていないというか、親はあまり家にいないので、他のソフトは元から家にあった「スターソルジャー」と「スーパーピエロ」の4本ですべてである。というのも、この後に発売された『あの』ゲーム機の登場で私の興味もそちらへ向かうのであった。
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